韓国書籍紹介など

読書ノートなど。翻訳もこつこつ出版していきたい。

【新刊紹介】李珍景『不穏なものたちの存在論』、ヒューマニスト、2011

注目の新刊の目次だけをさしあたり紹介します。


目次


著者より


1章 不穏性とは何か?


不穏性:気分あるいは感情
不穏と不安
感覚的覚醒


2章 不穏なものたちの存在論


存在と存在者:存在にいかにして接近するか?
存在論の場所
いかなる存在論
不穏なものたちの存在論


3章 障害者:存在、障害のかげの中にあるもの


障害のかげ
「迷惑をかける者」
「迷惑」を消すこと
かげの中の宇宙
障害の贈り物
敷居と障害者
敷居と革命


4章 バクテリア:わたしたちはみなバクテリア


存在と生成
個体化と個体性
バクテリアの平面
共生と共同性
免疫と個体性
免疫能力と免疫系


5章 サイボーグ:「最初にサイボーグがあった」


存在と不在
機械を超える機械
最初のサイボーグ
人間の未来
最後のサイボーグ
汚染と変調の存在論


6章 オンコマウス:シュミラークルの政治学


手段として存在するものたち
人間、目的論的超越者
手段としての生命
原本と複製
物質性の抵抗:目的論の外部
地下のオイコス


7章 フェティシスト:愛の存在論あるいはフェティシズムへの招待


魅惑と愛
脱生殖化された性欲
ジェンダーと性
数多き性たち
ふたつのフェティシズム
フェティシズムへの招待


8章 プレカリアートプロレタリアートの不可能性


帰属と離脱
大衆あるいは「所属」と「含む」の問題
大衆と階級
対抗階級あるいは可能な階級
プレカリアート:非階級化する階級
不可能な階級、プロレタリアート


エピローグ 出口あるいは入口


索引