韓国書籍紹介など

読書ノートなど。翻訳もこつこつ出版していきたい。

【日本語訳】7月29日、「トゥムルモリ有機農行進」の声明書

トゥムルモリは北ハンガンと南ハンガンが合流する地点にあり、そこでは30年以上前から有機農業が行われてきた。しかし韓国政府の推進する4大河川事業によって、この地の農地は破壊され、自転車道路がつくられようとしている。その工事のための行政代執行が8月6日早朝に予告されている。それに反対し、そして抵抗する運動が続いている。7月29日、ソウル市中心部で行われた集会とデモの声明文を訳載する。




トゥムルモリで会いましょう



国土海上部〔日本の国土交通省にあたる―訳者〕が、8月6日付でトゥムルモリの行政代執行を予告しました。トゥムルモリとともにあった時間が、頭のなかをかすめていきます。


まね物の生態公園や自転車用舗装道路が有機農地の保存と農業よりも公益的だというのですか?その工事が迫っているから直ちに農作物を踏みにじり強制撤去をし、その費用までを農民が負担しろというのですか?最後にはわたしたちから農地を奪うというのですか?三十年以上、農業をやってきた土地であるトゥムルモリ、韓国の有機農業の発原地であるトゥムルモリ、そしてなによりもわたしたちが出会い、ともに農作業をして守ってきたトゥムルモリを?4大河川事業の重装備が深刻な脅しをしかけてきていることを、全身で感じています。思いを集まるときなのです。


砂一粒に数十億年の風化された時間がこもっていて、土一掴みに数十億の微生物が生きているということを学びました。4大河川事業は、土地にこもっているこの時間と生命を軽々しく思っているために可能になった不幸だったのです。世と調和して生きていく方法のひとつとして有機農業を選んだトゥムルモリの農民たちは、この4大河川事業を、勇気をもって止めようと、さる3年間闘争を続けてきました。この闘いのなかで、わたしたちは外部人であるのみではありませんでした。わたしたちは田畑にともに種をまく人であり、トゥムルモリの田畑が消えていくことを想像したことない人たちです。わたしたちはこの土地がレジャー施設ではなく有機農地として保存されるように、農民たちの思いを支えてきた田んぼ委員として、農民たちの支持勢力であり、親しく付き合ってきた友なのです。川辺が持つ豊かな価値を遅いながらに悟った人であり、共有地の意味を新しく悟った人です。だからわたしたちはともに闘うのです。


今日の有機農行進はわたしたち自身に、そしてクレーンとブルドーザーに、同時に送る招待状です。わたしたちはこれからトゥムルモリで出会う可能性が高いですよね。あの人たちはわたしたちを戦争へと招待しますが、わたしたちは対話の場へと招待します。国策事業と仰いましたね?国策事業を打ち立てるときには地域の特性、歴史性、地域民や環境に及ぼす影響を充分に検討しなればならないのではないしょうか?問うことも検討することもなく、一方的で画一的な乱開発計画を建てるのは、農民と地域民を脅迫して追い出すことですよ。農地と自然を無惨に破壊する全国的な河川殺し事業を押しつけるだなんて、その国策事業が何がそんなに優越したものなのか説得してください。トゥムルモリ農民たちに再三罰金爆弾を抱えさえたり、レイムダック政権に奉仕しないでください。この国家暴力と自然破壊は、いまや単純な良心の呵責だけでは、砂の時間が流れても返せない程度にまで至りました。だからトゥムルモリで出会えば問いたださなければなりません。有機農が癌を誘発し、水質を汚染すると嘘を留保した罪、紙を裏返すように言葉を変え、約束を破った罪の責任を問いたださないといけません。わたしたちは工事ではなく農業をして暮らすことを願います。取り返しがつかなくなる前に農業の価値を悟り、わたしたちの要求を受け入れろと、ともに要求してください。なにが真で公的なことなのか、農民とわたしたちが開く論議の場に、ぜひ出てこいと催促してください。わたしたちが間違っているのなら、なぜ間違っているのか言ってみろと、かれらを圧迫してください。


トゥムルモリで会いましょう。トゥムルモリの畑にまかれた種のように、いまやわたしたちが土の外へ身体を出していくときなのです。国土海上部、建設大資本、水資源工事と御用学者たちが、わたしたちをなぎ倒そうとするだろうし、わたしたちの水の流れは、ややもすると本当に割れてしまうかもしれません。あのひとたちが予告した8月6日以降にも、わたしたちはもっと多くの日々を重ねて、かれらとぶつからなければならないです。あの人たちが、いま公有地を喋りながら、公的なものが何なのか知らず、環境への配慮だとかグリーンだとかいう言葉を盗んでいきながらも、水、土、生命に対して全く知れていないのです。しかしわたしたちは、有機農作物のように、力が強く、あるいはお互いに頼れる気持ちを与え与えられることに能があるのではないでしょうか?自然生態をいじり、薬をばく、あのひとたちの欺瞞には、絶対に合意しないわたしたちは、いつでも新しくトゥムルモリ有機農の思いを充電し、出会うのです。そしてあのひとたちが、どんな姿でわたしたちの愛する田畑へ押し寄せてくるのか、見守るのです。砂ほどの時間がかかったとしても、あの人たちの間違いを、明らかに元通りにします。そうです、これは、この招待状を受け取ったみなさんが、わたしたちとおともにあの人たちと向かい合ってくれという招待状です。お金のオバケと聞こえましたか?乱暴にハンガンの第一工事区域であるトゥムルモリ地区の予算をつまみ喰らおうとする、あの人たちです。多方面で対話を要求しても、一生懸命行政代執行のみを叫ぶあの人たちです。あの人たちが、必ずやショベルカーとブルドーザーで4大河川工事の完成の、最後のパズルをはめ込もうとするなら、わたしたちはトゥムルモリに対するわたしたちの友情を告白するでしょう。その告白にみなさんもともにいてください。そのような意味の招待状です。


ともに最後まで闘いましょう。わたしたちはこれ以上、退く土地すらありません。わたしたちには、レジャーあるいは生活、発展あるいは田んぼ、工事あるいは農業、ただ両者択一の選択があるのみです。ともに最後まで闘いましょう。別れることなく、わたしたちの遊び場よ、わたしたちが好きなご飯、わたしたちの好きな友である、トゥムルモリで待っています。


国土海洋部が予告した行政代執行を一週間残す7月29日


トゥムルモリ有機農行進参加者一同