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2011年3月14日月曜日、延世大学でストに入った清掃労働者がくばったビラの日本語訳

3月8日、女性の日にあわせて行われた一日ストにつづき、ふたたび14日12時から清掃労働者がストライキに入った。


以下、ビラの表面を全引用です。






また再び最低賃金の奴隷人生を生きさせるのか?


清掃労働者に温かい食事の権利を



・派遣業者、最低賃金固執し、交渉の席を退場、交渉は再び決裂!!



・二度目のストライキに対するあらゆる責任は大学と派遣業者にある



どんなことをしてでも防ごうということか?


さる3月8日、高麗大学高麗大学病院、延世大学梨花女子大学の清掃・警備労働者860名は、最低賃金だけを強要し、劣悪な労働条件を放置している大学・病院側にたちむかい、一日警告ストライキを行いました。その後、労働組合は最大限可能なかぎり対話によって事態を解決しようと、3月10日に9つの派遣業者と交渉をしました。しかし、力をつくして準備した交渉は、使用者側の無理押しと不誠実な態度によって、再び決裂しました。

3月10日におこなわれた第13次交渉で、9社の派遣業者は、昨日までの意見接近または合意した部分まですべて撤回するなど、事態を破局へともっていきました。賃金も同様です。労働組合側は、破局を避けるために既存賃金要求案5280ウォン(月108万ウォン)から、一段階ゆずり4800ウォン(月100万ウォン)を提示しました。派遣業者は、争議調整過程で最低賃金以上である時給4450ウォンを提案したことがあり、一部派遣業者は時給4600ウォンの提示をしました。しかし、この日の交渉で、派遣業者はすべての案を撤回し、ふたたび今年の法定最低賃金である時給4320ウォンを社側の案として提示しました。労働組合は忍耐し、使用者側の修正案提示を要求しましたが、派遣業者はひたすら最低賃金だけを固執し、交渉の場から退場し、結局交渉が決裂しました。あまりに突然のことだったため、労働組合はこれに対し抗議しましたが、派遣業者の態度は変わりませんでした。結局すべてを破局へもっていこうということです。



切迫した要求を踏みにじる使用者たち



すでに提示していた案を撤回することは、労使間の基本的信頼をこわす行為です。さらに、賃金引上げのための交渉で、法定最低賃金のみを主張することは、労働条約と860余名の清掃・警備労働者たちを徹底して愚弄する行為です。また、これは清掃労働者の生活賃金を勝ち取ることと、労働条件改善要求を支持し署名をした4万名の学生・市民たちの望みを無視することです。ひと月に100万ウォンをもらい、ようやく食べて暮らせるという、清掃労働者たちの素朴であるけど切実な要求です。



大学と派遣業者はこれ以上忍耐心をためすな



いまや、労使交渉決裂の責任は、全面的に各大学・病院と派遣業者にあります。労働組合破局へ突っ込むことがないように、修正案を提示し合意妥結のための努力をしましたが、派遣業者は傲慢にも既存の合意事項をないことにし、最低賃金のみに固執しています。派遣業者は昨日までの不誠実な態度を捨て、いますぐに労働組合の誠実な対話をはじめなければなりません。また、大学と病院もまた、これ以上派遣業者を言い訳にするのではなく、清掃・警備労働者の低賃金解消と労働条件改善のために自らの責任を全うしなければなりません。われわれ労働組合はさいごまで忍耐をもち、ちゃんとした交渉妥結のため最善の努力をすべてするでしょう。しかし源泉である大学と病院、そして派遣業者が清掃・警備労働者の要求を最後まで無視するのであれば、正当な要求を勝ち取るために、さらに力強く闘争をするでしょう。





民主労総 公共労組 ソウル京畿仁川公共サービス支部